シャンプー王子
© 2007名木田恵子・くぼたまこと・岩崎書店/シャボンプロジェクト
イントロダクション
ここはシャボン王国。
絶対に割れないシャボン玉のドームにまもられて、いつも清潔、ピッカピカ。でも、平和できれいなこの国はとてもたいくつです。シャンプー王子は飛び出してたくてしょうがありませんでした。王子は朝起きてから眠るまで、父上の「シャボン国王」と母上の「リンス女王」にたのみ続け、遂にお許しが出て冒険の旅に出ることに。
王子は迷わず北をめざして歩き出しました。「キタナイ」ものを目指すなら、やっぱり「北」かなぁ、と考えたからです。そう、王子はずっと「キタナイ」ことにあこがれていたのです。どこもかしかも清潔でピカピカのシャボン王国にいると息がつまりそうだったのです。はりきって一人旅に出たはずのシャンプー王子でしたが、シャボン国王に頼まれた「スポンじい」が後からついてきました。
「スポンじい」は、シャンプー王子が生まれた時から世話をしてくれている「じいや」なのです。二人がしばらく歩いて行くと、なにもかも泥で覆われた「どろのまち」に到着しました。そこで王子は泥のかたまりの「テカピカ国」の「テカ王」に出会います。そして王子がニコニコと握手したとたん、泥が白い泡になってみるみるうちに「テカ王」を洗い流して行きました。
シャボン王国の王族には、汚いものをキレイにする特別の力があるのです。旅を続けていく王子はこの後どんな汚いものに出会うのでしょうか?
ストーリー
企画意図
子供たちは成長するに従って、今まで家族中心だった世界がどんどん広がります。新しいお友達もたくさんできて、みんなと一緒に遊ぶ楽しさを知ると同時に、家族以外の他人と付き合うといういうことの難しさを知り、時には戸惑うこともあるでしょう。子供たちが新しい世界に飛び込んで、いろいろな人と出会いたくさんの経験を重ねることで、一人の人間として成長していく姿を「シャンプー王子」を通して感じてもらえればと思っております。
人と人が助け合って生きていくことの大切さや楽しさを、子供たちに届けられるような作品を目指しています。また、幼児期の情操教育に最も必要な人に対する思いやり、勇気、努力することの大切さ、そして子供に対する親の愛情の大切さもさりげない形でストーリーに盛り込んでいます。奇想天外ながらも、しっかりとした世界観や多彩なキャラクター設定は、子供たちのみならず親御さんにも受け入れられること間違いない作品です。
スタッフ・キャスト
- スタッフ
- 原作:名木田恵子 くぼたまこと(岩崎書店刊)
- 企画:添田弘幸(ベストフィールド)
- 監督:木下ゆうき
- 脚本:鷺山京子
- キャラクターデザイン:石上ひろ美、浦和文子
- 絵コンテ:木下ゆうき、大泉守理、古川知宏
- 演出:木下ゆうき、すがやゆりこ
- 作画監督:石上ひろ美、浦和文子
- 音響監督:松本ゆきを
- 美術監督:中原英統
- 色彩設定:高木雅人
- 音楽制作:ランティス
- 音楽:シャボンオールスターズ
- 音楽プロデューサー:影山ヒロノブ
- 制作協力:ダックス プロダクション
- 製作:シャボンプロジェクト、ベストフィールド、テレビ埼玉ミュージック、TCエンタテインメント、ダックスプロダクション
- © 2007名木田恵子・くぼたまこと・岩崎書店/シャボンプロジェクト
- 主題歌
- OP主題歌:「シャンプー王子の冒険」
- 作詞:名木田恵子
- 作曲:影山ヒロノブ
- 編曲:渡辺美佳、谷本貴義
- うた:Ikuko
- キャスト
- シャンプー王子:真田アサミ
- スポンじい:一条和矢
- リンス女王:井上奈々子
- ソープン:小林ゆう
- クレンザー大臣:矢部雅史